ウクライナ情勢の日本への影響をわかりやすく解説 物価上昇は加速?|消費者経済総研|2022/2/28

ウクライナ情勢の日本への影響を、
わかりやすく解説

日本のインフレは加速し更なる物価上昇へ?

日本は既にコロナ禍の供給制約・原油高で、
悪いインフレ?
 ↓
そして悪い円安でインフレ圧力が増加?
 ↓
さらにウクライナ情勢の影響で、
値上げラッシュが続くのか?

その原因理由とは?
これらの消費と経済への影響を簡単に解説

-消費と経済をわかりやすく解説する-
  -「消費者 経済 総研」-


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最新稿:2022年2月28日
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引用
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日本は、トリプルのダメージ?
ウクライナ情勢が、緊迫している。
日本や欧米は、ロシアへの経済制裁を、発表した。

日本は「貿易立国」で、自給自足は、できない。
海外動向からは、日本は、大きな影響を受ける。

日本には、既に「悪いインフレ」が、迫っている。
さらに「悪い円安」によるインフレが、加わる。

こうして、ダブルで、日本に効いてくる。

さらに、ウクライナ情勢でのインフレが、あるか?
トリプルのダメージになるのか?

本ページでは、ウクライナ情勢による
日本への影響を、わかりやすく解説していく。

なお、「悪いインフレ」 「悪い円安」 については、
下記のわかりやすい解説を、ご覧頂きたい。

悪いインフレとは?
 日本の物価上昇・値上げラッシュの原因理由は?



最近の悪い円安とは?
 円安円高のメリットデメリット,背景要因理由



日本は貿易立国
日本は貿易立国だ。
よって、輸出も輸入も、海外の影響を受ける。

輸出と輸入を、それぞれ見ていく。
まずは、「輸出」から。

-- 消費者 経済 総研 --

◆日本の「輸出」の相手国は?

日本の輸出の相手国のシェアは、どうか?
1位は中国で、2位は米国だ。


ロシアもウクライナも、上位10国には、入らない。
ロシアは0.9%で、ウクライナは0.1%しかない。

ウクライナ情勢の影響で、
この2か国への輸出が、減少しても、影響は軽微だ。

 ※出典:2020年|地域別貿易概況|ジェトロ


-- 消費者 経済 総研 --

◆日本の「輸入」の相手国は?

一方、「輸入」の方は、どうか?

輸出と同じく輸入も、1位は中国で、2位は米国だ。

 ※出典:2020年|地域別貿易概況|ジェトロ

ロシアも、ウクライナも、上位10国には、入らない。
ロシアは1.7%で、ウクライナは0.1%しかない。

ウクライナ情勢の影響で、
この2か国から、輸入が減少しても、影響は軽微だ。


 輸出・輸入ともに、
 ロシア・ウクライナの影響は、軽微




個別の品目は、どうか?【食糧編】
最近の世界の天候不良で、食品価格が、上昇した。
食料自給率が低い日本では、食料品値上げが続く。

ウクライナ・ロシアの紛争の日本のへの影響は?

-- 消費者 経済 総研 --

◆小麦は?

世界における小麦の輸出国ランキングは、どうか?
ロシアが1位で、ウクライナが5位だ。


 ※出典:(品目別需給編) 農林水産省


▼では、日本の小麦の輸入への影響は、どうか?

米国・カナダ・豪州の3か国から輸入で影響ない。
下図が、日本の小麦等の輸入元のシェアだ。

 ※出典:日本の貿易の特徴|一般社団法人日本貿易会

-- 消費者 経済 総研 --

◆トウモロコシは?

トウモロコシの輸出国ランキングは、どうか?
ウクライナが5位で、ロシアが6位だ。


 ※出典:(品目別需給編) 農林水産省


▼では、日本の輸入の影響は、どうか?

輸入は、米国・ブラジルの2か国からで、影響ない。
下図が、日本のトウモロコシの輸入元のシェアだ。


 ※出典:日本の貿易の特徴| 一般社団法人日本貿易会


 日本の食糧の輸入では、
 ロシア・ウクライナの影響は、軽微




個別の品目 【工業編】
-- 消費者 経済 総研 --

◆パラジウム

パラジウムは、ロシア依存度が高く、
影響が大きいとの指摘も、なされる。

しかし、それ程でもない。

▼パラジウム供給 世界1位は、ロシア?

パラジウムは、クルマの触媒の材料に使われる。
その他、銀歯、半導体、装飾品の材料にもなる。

ロシアは、世界1位の供給国である。※鉱山生産



▼日本は、パラジウムを、どこから輸入?

日本は、パラジウムを、
1位南アからは46%、2位ロシアからは42%輸入。



確かに、パラジウムのロシア依存度は、高い。
日本の自動車の生産には、影響が出る。

しかし、国内でのリサイクル生産等もあるのだ。


輸入割合は、66%だ。

輸入 66% × ロシアのシェア 42%
=ロシア依存度は28%

よって、影響は限定的だ。


※パラジウムの3つの表の出典:
 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構[JOGMEC]|
 鉱物資源マテリアルフロー2020白金族(PGM)


 日本の工業の原材料の輸入では、
 ロシア・ウクライナの影響は、軽微




ロシアは、化石燃料の輸出大国
ロシアは、化石燃料の輸出大国である。

化石燃料は、下図の「鉱物性燃料」に、該当する。
品目としては、石油、石炭、ガスである。

ロシアの輸出は「鉱物性燃料」が、圧倒的に多い。
ロシアの輸出の約半分(48.6%)を、占める。

 ※出典:経済産業省|ロシア及び中央アジア:通商白書2018年版


▼日本は、化石燃料を、どこから輸入?

原油もLNGも、日本の輸入元では、
ロシアのシェアは、下図の通り、高くない。

 ※出典:日本の貿易の特徴| 一般社団法人日本貿易会


 ※出典:日本の貿易の特徴| 一般社団法人日本貿易会


 日本のエネルギー源の輸入では、
 ロシア・ウクライナの影響は、軽微




ウクライナ情勢の影響は、軽微?
ウクライナとロシアとの貿易は、
ここまでで、日本の影響は、軽微と見える。

しかし、本稿の解説は、直接の影響の考察だ。
間接的な影響が、出てくる。

それにより、日本人の生活者・消費者の暮らしには
大きな影響が出てしまう。

その間接的な影響は、下記↓続編にて解説する。

【後編】ウクライナ情勢の日本への影響-2





インフレ・値上げ|関連ページは?
下記のわかりやすい関連ページも、ご覧頂きたい。


2つの 悪いインフレ
◆1つ目 【 悪いインフレとは? 】
 日本の物価上昇・値上げラッシュの原因理由



◆2つ目 【 最近の 悪い円安とは?
 円安円高のメリットデメリット,背景要因理由
3つ目の インフレ|ウクライナ危機由来インフレ
◆【Vol.1 直接の影響 】ウクライナ情勢の
 日本への影響をわかりやすく解説 物価上昇は



◆【Vol.2 間接の影響 】ウクライナ情勢の
 日本への影響を簡単解説 物価上昇は加速
?
消費税の減税で、値上げ・インフレ対策を
消費税|減税の効果・メリット,増税の影響・デメリット
値上げラッシュ|食べ物等の品目別
◆【21年上期】4月からの値上げ・値下げとは?|
 2021・新年度の日本どうなる?



◆【21年下期】なぜ値上げラッシュ?
 値上げ食品一覧・原因理由



◆【22年上期】2022年4月から値上げ一覧
 原因理由も,値上げラッシュで悪いインフレ?



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引用
真っ暗なトンネルの中から出ようとするとき、
出口が見えないと大変不安です。

しかし「出口は1km先」などの情報があれば、
真っ暗なトンネルの中でも、希望の気持ちを持てます。

また、コロナ禍では、マイナスの情報が飛び交い、
過度に悲観してしまう人もいます。

不安で苦しんでいる人に、出口(アフターコロナ)という
プラス情報も発信することで、
人々の笑顔に貢献したく思います。

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【著作者 プロフィール】
■松田 優幸 経歴
 (消費者経済|チーフ・コンサルタント)

◆1986年 私立 武蔵高校 卒業

◆1991年 慶応大学 経済学部 卒業

*経済学部4年間で、下記を専攻
・マクロ経済学(GDP、失業率、物価、投資、貿易等)
・ミクロ経済学(家計、消費者、企業、生産者、市場)
・労働経済
  
*経済学科 高山研究室の2年間 にて、
・貿易経済学・環境経済学を研究

◆慶応大学を卒業後、東急不動産(株)、
 東急(株)、(株)リテール エステートで勤務

*1991年、東急不動産に新卒入社し、
途中、親会社の東急(株)に、逆出向※

​※親会社とは、広義・慣用句での親会社 

*2005年、消費・商業・経済のコンサルティング
 会社のリテールエステートに移籍

*東急グループでは、
消費経済の最前線である店舗・商業施設等を担当。

各種施設の企画開発・運営、店舗指導、接客等で、
消費の現場の最前線に立つ

*リテールエステートでは、
全国の消費経済の現場を調査・分析。
その数は、受託調査+自主調査で多岐にわたる。

商業コンサルとして、店舗企業・約5000社を、
リサーチ・分析したデータベースも構築

◆25年間の間「個人投資家」としても、活動中

株式の投資家として、
マクロ経済(金利、GDP、物価、貿易、為替)の分析や
ミクロ経済(企業動向、決算、市場)の分析にも、
注力している。

◆近年は、
消費・経済・商業・店舗・ヒットトレンド等で、
番組出演、執筆・寄稿、セミナー・講演で活動

◆現 在は、
消費者経済総研 チーフ・コンサルタント
兼、(株)リテール エステート リテール事業部長

◆資格は、
 ファイナンシャル・プランナーほか


■当総研について

◆研究所概要
*名 称 : 消費者経済総研
*所在地 : 東京都新宿区新宿6-29-20
*代表者 : 松田優子
*U R L : https://retail-e.com/souken.html
*事業内容: 消費・商業・経済の、
 調査・分析・予測のシンクタンク

◆会社概要
「消費者経済総研」は、
株式会社リテールエステート内の研究部署です。

従来の「(株)リテールエステート リテール事業部
消費者経済研究室」を分離・改称し設立

*会社名:株式会社リテールエステート
*所在地:東京都新宿区新宿6-29-20
*代表者:松田優子
*設立 :2000 年(平成12年)
*事業内容:商業・消費・経済のコンサルティング

■松田優幸が登壇のセミナーの様子

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 情報の無断転載は禁止です。

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 出典明記
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 ①②を同時に満たせば、引用する
 文字数・情報量の制限は、特にありません。

 (もっと言いますと、
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電 話: 03-3462-7997 
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チーフ・コンサルタント 松田優幸   
松田優幸の経歴のページは「概要・経歴」をご覧下さい。