【なぜ?】千円札は日銀,1円玉は日本国|通貨硬貨紙幣の違い・歴史|消費者経済総研|2021年9月18日

今回号は「3分でわかる雑学編」として、
お金の謎を、簡単に3分解説

-消費と経済をわかりやすく解説する-
  -「消費者 経済 総研」-


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初稿:2021年10月18日
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引用
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日本のお金は、実は発行者が違う?
千円札には、「 日本銀行 」 と書いてある。
1円玉には、「 日本国 」 と書いてある。

この違いの謎とは?

「3分でわかる雑学編」として、簡単に解説する。


通貨、貨幣、紙幣、硬貨、銀行券とは?
◆「通貨」、「貨幣」、「紙幣」とは?

日本での通貨、貨幣、紙幣などについて解説する。
その他に、硬貨、銀行券と、様々な呼び方がある。

法律での名称は、通貨、貨幣、銀行券となる。

「通貨」とは、
「貨幣」(コイン) + 「日本銀行券」(お札)だ。

(通貨法※2条3項)

「貨幣」は、「コイン」や「硬貨」とも言う。
「日本銀行券」は、「お札」や「紙幣」とも言う。

馴染みある言葉のほうが、混乱しなくて良い。
よってコインを、「貨幣」ではなく「硬貨」とする。

政府は、様々、高額の記念硬貨を、発行してきた。
額面最高額は、10万円の記念硬貨だ。


◆発行主体は?

~硬貨は、日本国(政府)、紙幣は、日銀~

日銀は、銀行券(紙幣)を発行するとなっている。
(日本銀行法46条)

日銀は、下記の日本銀行券を、発行している。
一万円券、五千円券、二千円券、千円券の4種類

一方、「硬貨」は、どうか?
日銀ではなく、「政府」が発行している。
(通貨法4条1項)

政府は下記の六種類の硬貨を発行している。
五百円、百円、五十円、十円、五円、1円
(通貨法5条1項)

皆さんの財布の中の紙幣と硬貨を、見て頂きたい。
発行主体が、書いてある。

「紙幣」は、せっかくだから、千円札ではなく、
1万円札を見て頂きたい(笑)

「 日本銀行券 壱萬円 日本銀行 」と書いてある。

次に、「硬貨」を、見て頂きたい。
(これも、せっかくだから、五百円玉で)

「 五百円 日本国 」と刻印されている。

発行主体は、
硬貨は日本国(政府)で、紙幣は日銀なのだ。


※出典:通貨法
  正規名称:通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律




硬貨→紙幣へ、両替・金庫→銀行へ

◆硬貨から、紙幣へ、進化

経済活動の発展で、お金は、どうなっていくか?
当然に、硬貨のやり取りが、増えていく。

すると、硬貨の重さや、盗難リスクが、課題になる。
そこで、両替商人や金庫商人へ、硬貨を預ける。

その人は「硬貨を預けた証拠の紙」を、
もらって帰る。

この預けた「証拠の紙(預り証)」の紙が、
「銀行券」の始まりだ。


◆両替・金庫の商人から、銀行へ進化

そして両替金庫の商人は、銀行業者になっていく。

硬貨が必要な時は、どうするか?
預けた人が、両替・金庫の商人の所へ行く。

そして、預り証を提出し、硬貨を引き出す。
その硬貨を使って、買い物をする。

しかし、やはり硬貨は、重くて不便だ。
両替・金庫の商人の所へ、出かけるのも、面倒だ。

「最初から、預り証で、支払いをすれば便利」
と気付く。

こうして、預り証は、「紙幣」として、広がっていく。

世界の歴史を見ても、
様々な「硬貨」を、様々な「政府」が、発行している。

一方、預り証から発展した「紙幣」は
「銀行」(前身は両替・金庫の商人)が発行したのだ。




 
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引用
真っ暗なトンネルの中から出ようとするとき、
出口が見えないと大変不安です。

しかし「出口は1km先」などの情報があれば、
真っ暗なトンネルの中でも、希望の気持ちを持てます。

また、コロナ禍では、マイナスの情報が飛び交い、
過度に悲観してしまう人もいます。

不安で苦しんでいる人に、出口(アフターコロナ)という
プラス情報も発信することで、
人々の笑顔に貢献したく思います。

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【著作者 プロフィール】
■松田 優幸 経歴
 (消費者経済|チーフ・コンサルタント)

◆1986年 私立 武蔵高校 卒業

◆1991年 慶応大学 経済学部 卒業

*経済学部4年間で、下記を専攻
・マクロ経済学(GDP、失業率、物価、投資、貿易等)
・ミクロ経済学(家計、消費者、企業、生産者、市場)
・労働経済
  
*経済学科 高山研究室の2年間 にて、
・貿易経済学・環境経済学を研究

◆慶応大学を卒業後、東急不動産(株)、
 東急(株)、(株)リテール エステートで勤務

*1991年、東急不動産に新卒入社し、
途中、親会社の東急(株)に、逆出向※

​※親会社とは、広義・慣用句での親会社 

*2005年、消費・商業・経済のコンサルティング
 会社のリテールエステートに移籍

*東急グループでは、
消費経済の最前線である店舗・商業施設等を担当。

各種施設の企画開発・運営、店舗指導、接客等で、
消費の現場の最前線に立つ

*リテールエステートでは、
全国の消費経済の現場を調査・分析。
その数は、受託調査+自主調査で多岐にわたる。

商業コンサルとして、店舗企業・約5000社を、
リサーチ・分析したデータベースも構築

◆25年間の間「個人投資家」としても、活動中

株式の投資家として、
マクロ経済(金利、GDP、物価、貿易、為替)の分析や
ミクロ経済(企業動向、決算、市場)の分析にも、
注力している。

◆近年は、
消費・経済・商業・店舗・ヒットトレンド等で、
番組出演、執筆・寄稿、セミナー・講演で活動

◆現 在は、
消費者経済総研 チーフ・コンサルタント
兼、(株)リテール エステート リテール事業部長

◆資格は、
 ファイナンシャル・プランナーほか


■当総研について

◆研究所概要
*名 称 : 消費者経済総研
*所在地 : 東京都新宿区新宿6-29-20
*代表者 : 松田優子
*U R L : https://retail-e.com/souken.html
*事業内容: 消費・商業・経済の、
 調査・分析・予測のシンクタンク

◆会社概要
「消費者経済総研」は、
株式会社リテールエステート内の研究部署です。

従来の「(株)リテールエステート リテール事業部
消費者経済研究室」を分離・改称し設立

*会社名:株式会社リテールエステート
*所在地:東京都新宿区新宿6-29-20
*代表者:松田優子
*設立 :2000 年(平成12年)
*事業内容:商業・消費・経済のコンサルティング

■松田優幸が登壇のセミナーの様子

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チーフ・コンサルタント 松田優幸   
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