渋谷に企業がアツマル|連載シリーズ渋谷再開発その9|消費者経済総研|2019年11月29日


TBS「 爆笑問題 の 日曜サンデー 」に、松田優幸が、11/10(日)生放送・生出演し、
渋谷 再開発を「渋谷スクランブルスクエア」を中心に解説しました(45分間)

テーマ・タイトルは「~にょきにょき生える!? 再開発が進む「渋谷」をマナブ!~」

出演者4人は、写真の右から松田、女子アナの江藤 愛さん、太田 光さん、田中 裕二さん




「IT企業」と「クリエイティブ企業」は
なぜ、シブヤに 集まる のか?

|連載シリーズ 渋谷 再開発|その9

渋谷に30年も居た、元東急社員の
商業施設コンサルタントが、徹底解説。

100年に一度の渋谷再開発では、
様々な、複合商業施設が、続々誕生です。

消費と経済を科学する「消費者 経済 総研」
(東京都新宿区、代表:松田 幸治)は、
2019/11/29に、掲題内容を掲出します。

100年に一度の渋谷再開発に関連して、
「連載シリーズ 渋谷再開発」を連続して掲載しています。

消費者経済総研は、チーフ・コンサルタントの松田優幸を筆頭に、
消費・商業・経済の評論家・専門家として、
でわかりやすい解説をお届けしています。

番組出演・執筆・講演等のご依頼は、
お電話・メールにてご連絡ください。

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本ページは、修正・加筆等で、上書き更新されていきます。
*初稿:2019年11月29日

*当方が提供する情報は、正確性・完全性・有効性・真実性・最新性・適法性等何らの保証もなく、
利用・活用は、利活用者の自らの判断・責任であり、損害が生じても当方は一切の責任を負いません。
「 連載シリーズ 渋谷再開発」

「連載シリーズ 渋谷再開発」として、続々誕生の渋谷の複合商業施設を、連載していきます。
筆者は、東急不動産(株)、東急(株)で、広域渋谷の複合施設の企画・開発・運営をしてきました。
その後、商業施設コンサルタントとして、全国の複合商業施設を調査分析してきました。

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ご注意
このテーマに関連し、なにがしかの判断をなさる際は、自らの責任において十分にかつ慎重に検証の上、対応して下さい。また「免責事項」をお読みください。
消費・商業・経済を、わかりやすく解説 消費者経済総研
「シリーズ 渋谷再開発」の過去号は、

◆その1は「渋谷スクランブルスクエア」 渋谷再開発の 本丸誕生 

◆その2は「渋谷ストリーム 」 おいしい路地空間が、ビルの中に誕生

◆その3は「渋谷パルコ」 驚愕の 未来型施設 が誕生


◆その4は「東急が、シブヤの街を 広げる。 東急が、人の交流を促進 する」

◆その5は「渋谷キャスト」詳細編

◆その6は「渋谷ブリッジ」詳細編

◆その7は「東急の 広域シブヤ圏 構想」


◆その8は「渋谷の街が ツナガル」でした。

■今回号「その9」は、「シブヤに 集まる IT企業と、クリエイティブ企業」です。

 ※このページでの情報は物件のオープン直後時点を基準にしています。




「連載シリーズ 渋谷再開発」の過去号の「その1」から「その8」では、
複合商業施設の誕生や、ヒロガル渋谷・ツナガル渋谷など、
商業施設や街に、フォーカスしてきました。

今回号(その9)は、渋谷の「オフィス」について、軽く紹介しておきたいと思います。

 ~ シブヤには IT企業、クリエイティブ企業が、集まる ~
 ~ ネクタイを、しない人々 ~

IT企業が、シブヤに、あつまる

1990年後半 「ビットバレー」とは?
かねてから、渋谷は、IT、クリエイティブ系の企業が、集まる街でした。
中でもIT系では、1990年代の半ば~後半に、渋谷は「ビット・バレー」とも呼ばれました。

「ビットバレー」とは「渋い:Bitter」+「谷:Valley」という造語です。
また、データの最小単位「bit」も、かけています。

2000年から
「アマゾン」は、2000年に、「ライン」は、2000年に、「グーグル」は、2001年に、
日本展開を開始の際、オフィスの場所として、最初にシブヤを、選んだのです。

 ※アマゾンジャパン㈱(現合同会社)
  2012年まで「渋谷クロスタワー」 → 2012年に目黒「アルコタワー」へ移転

 ※LINE㈱
  2000年の日本進出時は、日本法人を渋谷区桜ヶ丘にを設立。
  当時は「ハンゲームジャパン(株)」
  2013年に「LINE(株)」に変更し、この時の最初の所在は「渋谷ヒカリエ」(2017年まで)

「アップルジャパン」や「日本マイクロソフト」も、
かつて、渋谷区に本社を、構えていたことがありました。

近年
近年は、下記の様に、日本の大手IT企業の4社が、渋谷の東急のビルに、入居です。

・サイバーエージェントと、ミクシィは「渋谷スクランブルスクエア」に入居
 
・DeNAは、「渋谷ヒカリエ」に入居

・GMOは、「セルリアンタワー + 渋谷フクラス」に入居

なお、「渋谷PARCO」のオフィス・フロアには「食べログ」を運営する
「デジタルガレージグループ」が、入居です。


「シブヤ・ビット・バレー・プロジェクト」とは?

 ~ IT企業 4社が「シブヤ・ビットバレー・プロジェクト」を開始 ~ 
 ~ グーグルも、特別枠で参加 ~

グーグルの「渋谷へ里帰り」の決定も、きっかけになってのことか、
「ビット・バレー復活」へ向けての動きが、盛んになりました。

「サイバーエージェント」「ディー・エヌ・エー」「GMOインターネット」「ミクシィ」
 このIT系4社が、チームを、編成しました。

その4社チームが、2018年7月に「シブヤ・ビットバレー・プロジェクト」開始を発表しました。
そのプロジェクトでは、「渋谷を、IT分野における 世界的技術拠点 にする」
ことを、目的としています。

このプロジェクトでは、2018年9月に「BIT VALLEY 2018」という
カンファレンスが、開催されました。

そのカンファレンスでは、各分野のトップ・エンジニアによる
トーク・セッションなどが、行われました。

この「BIT VALLEY 2018」に、グーグルも、特別講演枠で、登場しています。

 
クリエイティブ企業は?

・シブヤの「南東」ゾーンの「渋谷ブリッジ」に は
「(株)博報堂ケトル」を筆頭に、様々な、広告・映像・画像系のクリエイティブ企業が
入居しました。

・シブヤの「北側」ゾーンの「渋谷キャスト」には、
 ファッション系のクリエイティブ企業「ベイクルーズ・グループ」の本社(3~10F)等が
 入居しました。

オフィス街で有名な、丸の内や大手町とは、違う雰囲気の街のシブヤです。

シブヤには、お堅いイメージや、ネクタイ・背広とは、異なるイメージの
ビジネスワーカーたちが、集まっています。

「100年に一度の渋谷再開発」は、商業空間に注目が集まりますが、
床面積では、相当な規模になるオフィスです。

センター街や「109」周辺での、「若者」
再開発ビルの商業ゾーンでの、「大人世代」
オフィスフロアでの、「IT・クリエイティブのビジネスワーカー」
と、様々なエネルギーが、うごめくシブヤとなりました。

なぜ、渋谷を選ぶのか?

日本のIT企業は?

もともと、渋谷には、IT企業は、多かったのです。プログラマーやシステムエンジニアの
仕事では、プログラミングや、システム設計を、没頭し集中して進めます。

不動産業界や、商社業界、マスコミ業界などでは、移動を繰り広げて、
様々な関係者・取引先へ出向いて、打合せ・面談や、会議等を行います。

その回数は多く、会話の量も多く、夕方には、声がかすれている人も、多かったです。
それだけ、取引先などの事務所への移動が多いのであれば、
当然に取引先の所在地に、近い方が便利です。

古くから、東京のビジネスの中心地は、丸の内・大手町界隈でした。
そこには、多くの企業が、古くから所在していました。

丸の内の・大手町のオフィスビルに対する、入居需要は、多いので、
その使用対価である賃料も、高い傾向にありました。

一方、渋谷は、丸の内・大手町からは、離れているので、
以前は、オフィス需要も比較的少なく、賃料も比較的、割安でした。

不動産・商社等の業界より、プログラミングやシステム構築の仕事では、
取引先への移動・面談等が、少ない傾向にあります。

そのため、ビジネスの集積の中心地の丸の内・大手町に近付く必要性は、さほどなく、
当時、賃料がまだ安かった渋谷を、選ぶことが、多かったのです。

渋谷駅は、ターミナル駅で、様々な路線が利用できたので、通勤にも便利でした。


またビットバレーチームの日本のIT企業のような人々は、ネクタイ・背広が好きではなく
また、新しいことや、エキサイティングな事が好きな人が、比較的多い傾向にあります。

古いもの・伝統よりも、新しいもの・革新的を、比較的求めます。
前者のイメージの代表は、やはり、丸の内・大手町でしょう。

若い社員の感性が、渋谷の街の感性に近いという事もあり、渋谷が選ばれる傾向にあります。


外資系の大企業は?

歴史的には、外国人は、自国の大使館の近くに、住まいの場所を選択する事が多かったです。

大使館は、東京では、港区に多いです。
ですので、東京の北側(城北)や城東は、大使館は少なく、城西南に多いということです。

外資系企業の外国人、特に欧米系の大企業のエリートたちは、城西南を好みました。
彼らは、住環境に対する意識は高く、日本のウサギ小屋のような住宅は苦手です。
また、日本の通勤ラッシュは、苦痛なのです。

なるべく職住近接したいという意識や、城西南志向から、
外資系企業のオフィスの第1選択が、港区や渋谷区になるのは、うなずけます。

なお、外資系IT企業のサン・マイクロシステムズの日本法人の本社は、さらに西南方面の
世田谷区の用賀のタワーオフィスビルの「世田谷ビジネススクエア」を選びました。

ファッション業界は?

アパレル業界では、「渋谷区 千駄ヶ谷」に、本社や東京支店などを構えるのは、
ある意味、ステータスと、されてきました。

そのアパレルの取引先関係企業は、千駄ヶ谷に近い場所を選択する事も多くなります。
千駄ヶ谷は、渋谷区の中でも、北側に位置します。

ベイクルーズグループが(同社へは未確認ではありますが)東急の渋谷の北側の周辺拠点の
「渋谷キャスト」を、本社の場所として選択したのも、うなずけます。

筆者プロフィール 松田優幸

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1987年 慶応大学 経済学部 入学
1991年~ 東急不動産、東急電鉄、リテールエステートで勤務
現在は、消費者経済総研のチーフ・コンサルタント
資格は、
 ・ファイナンシャル・プランナー
 ・宅地建物取引士資格者
 ・不動産コンサルティング技能登録者(新制度更新前まで)
 ・簿記3級

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■筆者プロフィール 松田優幸

1987年に、慶応大学 経済学部 入学

1991年に、東急不動産へ入社し、途中に親会社の東急電鉄へ逆出向もし、
都市開発・街づくり・不動産営業を、おこなった。

大規模タワーマンションの開発や、賃貸住宅の開発・営業も手掛けた。

 ・ファイナンシャル・プランナー認定研修修了者(ファイナンシャルプランナー3級相当)
 ・宅地建物取引士資格者
 ・不動産コンサルティング技能登録者(新制度更新前まで)
 ・簿記3級

現在は、消費者経済総研 チーフ・コンサルタント
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■【 3分でわかるシリーズ 開設の動機 】

チーフ・コンサルタントの松田優幸は、1987年に慶応大学の経済学部に入学して、
4年間、マクロ経済学を始めとした各経済学を研究していました。

研究を開始した時の感想は「経済学の論文や文献は、よくわからない」でした。

その後、理解が進んだ後には
「よくわかった。しかしなんで、わざわざ、わかりにくい表現をするのか?」
との感想を持ちました。

昨今、世の中に登場する解説でも「わかりにくい」表現は、
いまだ少なくない、と感じています。

そこで「3分でわかるシリーズ」を展開することで、
多くの方々に「わかりやすく」お伝えしていく考えです。
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