コロナ感染数・急増|その理由は?|検査数が急増したから|消費者経済総研|2020年4月6日

◆3月下旬から、東京都のコロナ「感染数が急増」しました。
 その理由は「検査数が急増」したからです。

◆検査数と感染数の相関係数は、0.87で、高い相関関係です。

◆コロナ問題では、楽観は禁物です。
しかし、過度の悲観やパニックは、避けるべきです。
うつ病などの発症にもつながります。

◆警戒せずに感染拡大してしまう人には、告知や啓蒙で促すべきです。




~ウイルス制圧は、「最大の景気対策」でもある~

人々を、新型肺炎から守るため、コロナ・ウイルスの制圧は、重要なテーマです。
同時に、経済を守るため、ウイルス制圧は、同じく重要です。

「コロナ・ウイルスの制圧」がなされれば、激しく落ち込んだ景気は「V字回復」でしょう。
つまり「コロナ・ウイルスの制圧」は、「最高の景気対策」でもあります。

消費と経済の消費者経済総研では、「景気対策」は、主たるテーマの一つであります。
コロナ問題を、公衆衛生の問題としてのみではなく、経済問題として連載していきます。


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初稿:2020年4月6日 : 本ページは、修正・加筆等で、上書き更新されていく場合があります。

ご注意
このテーマに関連し、なにがしかの判断をなさる際は、自らの責任において十分にかつ慎重に検証の上、
対応して下さい。また「免責事項」をお読みください
はじめに

新型コロナウイルスに、罹患された患者さま、
被害に遭われた皆さま、影響を受けられた皆さま、
またその関係者の皆さまに、心より、お見舞い申し上げます。
コロナ・ウイルス 陽性者数 のグラフは 怖い

上のグラフを見てしまうと、恐怖を感じてしまいます。

すごい勢いで、コロナ・ウイルスの感染者が、増えていると見えます。
しかし、このグラフは、「累計」です。

(※このページでのグラフやデータは、東京都のデータです)


新規の 陽性の 人数は?

このグラフは、日々の新規の陽性者の人数です。
例えば、4月2日は、新規の陽性が判明した人数は、97人です。

1つ前のグラフ(累計陽性人数)では、4月2日は、597人でした。

4月1日に累計500人だったのが、4月2日に新たに97人が、陽性判明しました。
よって、500人(4/1累計)+ 97人(4/2新規) = 597人(4/2累計) となりました。


2つのグラフを、比較すると?


2つのグラフを並べると、違いが明らかになります。
左のグラフでは恐怖を感じてしまいますが、右のグラフでは、冷静にとらえやすくなります。

なお、左のグラフは、すでに治癒した人の人数も、含まれるはずです。
その場合は、このグラフの人数よりも、現存の陽性者数は下がるはずです。


新規の陽性が、増えた理由とは?
「前の右のグラフでも、陽性の人数が、増えたことには変わらない。感染拡大だ。心配だ。」
このように、感じるかもしれません。

前の右のグラフの新規陽性人数が、増えた理由は、感染拡大でしょうか?
答えは、「検査数が増えた」からです。下図をご覧下さい。


3月下旬から、「検査数が急増」しているのです。


検査数 と 新規陽性数 を、比較すると?



このグラフでは、「検査人数」と「新規陽性人数」が、連動していることが、わかります。
「検査数が増えた → 新規陽性数も増えた」ということです。

「検査人数」と「新規陽性人数」の相関分析を、してみたところ「相関係数0.87」でした。

「相関係数」は、「ゼロから、1まで」の値で、表されます。
全く相関がないが、「ゼロ」です。 完全に相関するのが「1」です。

一般に、「相関係数」は、下記が目安とされます。
 * 0.7~1.0 → 強い相関がある
 * 0.4~0.7 → 相関あり
 * 0.2~0.4 → 弱いが相関あり
 * 0 ~0.2 → ほぼ相関なし

上記期間の検査人数と新規陽性人数の「相関係数は0.87」です。強い相関関係にあります。

コロナ問題では、楽観は禁物です。しかし、過度の悲観やパニックは、避けるべきです。
うつ病などの発症にもつながります。

警戒せずに感染拡大してしまう人には、告知や啓蒙で促すべきです。

 ※検査数、新規陽性数の出典は、東京都データから

 ※本ページの関連テーマの下記↓ページもご覧下さい。
  「「抗体検査」がコロナ解決の鍵 | PCR検査より重要? | その理由とは?

おわりに

あらためて、新型コロナウイルスに、罹患された患者さま、被害に遭われた皆さま、
影響を受けられた皆さま、またその関係者の皆さまに、心より、お見舞い申し上げます。

【筆者プロフィール】
松田優幸が登壇のセミナーの様子
【松田 優幸 (消費者経済総研 チーフ・コンサルタント) 経歴】

*1986年
私立 武蔵高校 卒業

*1987年
慶應義塾大学 経済学部 入学

経済学部で、
・マクロ経済学(GDP・失業率・インフレーション・投資・貿易収支等)
・ミクロ経済学(家計・消費者、企業・生産者、取引市場等)・労働経済学を専攻
 経済学科「高山研究室」にて、貿易経済学・環境経済学を研究

*1991年
慶應義塾大学 卒業  東急不動産(株) 入社

*1997年
親会社の東急電鉄(株)へ逆出向
消費の現場である商業施設と街づくりの計画担当

*2000年
東急不動産(株) 復職
各種の商業施設の企画開発・運営、接客等で消費の現場の最前線に立つ。

*2005年
東急不動産株式会社から、消費・商業・経済のコンサルティングをおこなう
株式会社 リテール エステートへ移籍し14年間、

全国の消費の現場を視察・調査。その数は多岐にわたる。

*現 在
消費者経済総研 チーフ・コンサルタント
兼 リテール エステート リテール事業部長

*資 格
 ・ファイナンシャル・プランナー
 ・宅地建物取引士資格者
 ・不動産コンサルティング技能登録者(新制度更新前まで)
 ・簿記3級


【消費者経済総研について】

■研究所概要
名称  : 消費者経済総研
所在地 : 東京都新宿区新宿6-29-20
事業内容: 平成・令和時代における消費者経済の調査・分析・予測のシンクタンク
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チーフ・コンサルタント 松田優幸