コロナいつまで・いつ終わる?|収束予想は2021年10月|2021年4月21日更新

コロナは、いつまで、続く? いつ終わる?
日本のコロナ収束の予想は「2021年10月」。

収束開始、集団免疫、終息の違いは?収まるとは?
予測は、ワクチン接種率を基礎とした試算による。

その他、自然免疫、感染での獲得抗体、メモリーT細胞も考慮できる。

収束時期の試算結果は、2021年10月

「終息」は、完全に終わること。
「収束」は、"だいぶ収まった" ということ

収束の定義は、ここでは
「マスクなしでも、感染者が増加せず、減少する状況」とした。

本ページは、新しい情報の獲得や
予測精度の向上などで、随時更新予定。




「ウイルス対策」は、「最高の経済対策」 

新型肺炎から、人々の健康生命を守るため、コロナ・ウイルス対策は、重要なテーマです。
同時に、経済を守るため、ウイルス対策は、同じく重要です。

「ウイルスの制御や制圧」がなされれば、激しく落ち込んだ「景気はV字回復」でしょう。
つまり「ウイルス対策」は、「最高の経済対策」でもあります。

消費と経済の消費者経済総研では、「経済対策」は、主たるテーマの一つであります。
コロナ問題を、公衆衛生の問題としてのみではなく、経済問題として連載していきます。

そのため、消費者経済総研は、コロナ関連テーマを、連載で、お届け致しています。

番組出演・執筆・講演等のご依頼は、お電話・メールにてご連絡下さい

初稿:2020年5月10日
 刷新後の初稿リリースの日:2021年4月10日、最新稿:2021年4月21日

 本ページは、新しい情報の獲得や、予測精度の向上などや、修正・加筆等で、随時更新する予定です。
 
ご注意
このテーマに関連し、なにがしかの判断をなさる際は、自らの責任において十分にかつ慎重に検証の上、
対応して下さい。また「免責事項」をお読みください

引用
真っ暗なトンネルの中から出ようとするとき、出口が見えないと大変不安です。
しかし「出口は1km先」などの情報があれば、真っ暗なトンネルの中でも、希望の気持ちを持てます。

また、コロナ禍では、マイナスの情報が飛び交い、過度に悲観してしまう人もいます。
不安で苦しんでいる人に、出口(コロナ収束時期)というプラス情報も発信することで、
人々の笑顔に貢献したく思います。

つきましては、皆さまに、本ページの引用や、URLの紹介などで、広めて頂くことを、歓迎いたします。
引用・転載の注意・条件はこちら
消費者経済総研チーフコンサルタントの私(松田)は、英語やドイツ語の「SARS-CoV-2」
「covid-19」の医学研究論文の読み込みもしてます。「SARS-CoV-2」はウイルス名、「covid-19」は病名

本稿では、学術論文からのエビデンスなど、いずれもソースに基づいて計算や解説をしています。
そのうえで、わかりやすく、「 消費者 経済 総研 」の私(松田) が、解説します。

消費者 経済 総研」 の 新型コロナ・特集一覧はこちら 
 
収束のための 免疫とワクチン は ?
収束の実現のためには、免疫保有者の増加が、カギです。
そのためにワクチンが、ゲームチェンジャーになります。

ここから、免疫と、ワクチンについて解説します。




アウトライン
本ページは、計算過程も提示するなど、項目数・行数は、多くなっています。
そのため、先だってアウトラインを、見ていきます。


◆日本でのコロナ収束開始の時期は「2021年10月」と予想


◆接種先行国は、すでに感染減少?

イスラエルは既に、マスクなしで、スポーツジムで汗を流している

アメリカも既に、マスク義務解除など、様々な規制緩和が、各州で始っている

接種が先行する国(イスラエル、イギリス、アメリカ)は、感染数が、大幅減少

接種が進まない国(フランス、ドイツ、イタリア)は、感染数が、上昇中


◆アメリカの接種ペースは?

アメリカの1回以上接種率は、月間12%増加(1日当たりでは 0.43% 増加)

五輪開会式(7/23)には、アメリカでは、78%が接種済みのペース

アメリカは今後、接種ペースを、上記よりも、さらに加速させる


◆免疫保有率50%超で、減少 とは ?

新型コロナの、実効再生産数ではなく、基本再生産数(R0)は「2」

つまり、新型コロナでは、対策なしでは、1人が2人へうつす

免疫保有率が50%になる、つまり、2人に1人が、免疫保有者になったら?

その場合は、1人から1人しか、うつせず、感染数は横ばいとなる

その後、免疫保有率が50%を超えると、マスクなしでも、感染減少に向かう

整理すると、免疫保有率が
・「50%未満」で、感染拡大
・「50%」で、感染数は、横ばい
・「50%超」で、感染数は、減少


◆日本に来るワクチン数量は?

日本では2021年6月までに、ファイザー製を、1億回分以上を確保

ワクチンの有効率は、ファイザー製の場合は、1回目 90%、2回目95%

製薬会社3社の合計では、6月までに、1.7億回分を確保の見込み

6月までに、1回分では日本人口を上回る量を確保、2回分では日本人口の67%を確保

2回分でも、集団免疫(6~7割)に必要な量を、6月までに確保


◆日本は、いつ収束?

日本の接種が、アメリカと同ペースになれば、4か月で、免疫保有率が50%超へ

1日当たり接種率は、アメリカ全体では、0.43%

 (なお、東京都墨田区の計画では、5月17日から、0.47%)

日本が輸入するワクチン量は、現在は少ないが、5月から急増する

アメリカ同等の大規模接種ペースの開始が、日本で6月1日開始の場合は、10月に50%超に

 (なお、東京都墨田区では、5月17日から、大規模接種開始)

10月の日本は、免疫保有率が50%を超え、マスクなしでも感染減少の「収束開始」となる


◆6~7割では?

免疫保有率が、50%を、少し超えただけでは、感染数は、微減でしかない。
 
集団免疫(6~7割が、免疫保有者)となれば、はっきりと減少へ

65%が免疫保有する時期は、11月中旬


◆変異株の影響は?

日本では、全国で見れば、変異株は、まだ少数派

なお、変異株の多くが、イギリス型

感染力の強いイギリス型に、全てが置き換わったら、12月に収束開始となる

ウイルスが、既存型でも変異型でも、ファイザー製の有効性の差は、あまりない


◆複数の予測の「まとめ」 は ?

2021年10月上旬:免疫保有率50%超|既存株|

2021年11月中旬:集団免疫(免疫保有率65%)|既存株|

2021年12月初頭:免疫保有率71%超|全てイギリス型の変異株|


◆もっと早期に収束か?

6回用注射器の使用が早まったり、7回用注射器の登場で、収束の早期化も

アジアで被害が少ないのは、過去に亜種コロナへ感染した「交差免疫説」が有力

ワクチン以外にも「感染抗体、メモリーT細胞、自然免疫」での免疫がある

それらを考慮に入れれば、より早期に収束化する可能性がある


◆接種体制をどうすべき?

アメリカでは、混乱するようなルールや規制は無くし、接種は、さらに加速

接種が進んだ諸外国で、マスクなしで楽しむ生活の姿が、世界中に報道される

日本人は、それを見て、日本の政府や自治体に対する不満を、募らせていく

日本の政府と自治体は、接種のスピードUPに、全力を挙げるべき


◆日本も遅れて、卒コロナ?

2021年度の 後半~末には、日本でも、ワクチン等で免疫保有者が増加

今年度で、日本人が、マスクなしの「楽しむ生活」へ




ワクチン先行国は、マスク緩和?
ワクチン接種が進んでいる イスラエル、イギリス、アメリカは、感染者数の減少が、顕著
 ↓
イスラエルは、既に、マスクなしで、スポーツジムで汗を流している*4月18日~屋外もマスク義務なし
 ↓
アメリカも、既に、マスク義務解除をはじめ、様々な規制緩和が、各州で始っている


接種進行で、感染減る?
◆ワクチンは、1回でも有効?

ワクチンの有効率は、ファイザー製の場合では、1回目接種で90%、2回目接種で95%
 ↓
1回目接種でも、大きな効果あり。また接種率が6~7割未満でも、大きな効果あり
 ↓
先行する国の1回以上の接種率は、イスラエルは57%、イギリスは43%、アメリカは26%
 ↓
進んでいない国の1回以上接種率は、フランスは10%、ドイツは10%、イタリアは9%


◆グラフで一目瞭然?

グラフ段:接種が先行する国(イスラエル、イギリス、アメリカ)は、感染数が大幅減少
 ↓
グラフ段:接種が進まない国(フランス、ドイツ、イタリア)は、感染数が上昇中
  ↓
青色グラフは「新規の感染者数」。 国名の右の「%」は、ワクチン接種率(1回以上)
 ↓
グラフからも、ワクチン効果が、顕著に。
 ↓


※ 接種率も感染者数も2021年3月23日時点
※ 数値(%)= 1回以上接種済み人数 ÷ 当該国の人口

 ※出典:Google 出典元:Our World in Data, ニューヨーク・タイムズ, JHU CSSE COVID-19 Data, wikipedia




アメリカの接種ペース とは ?
アメリカの1回以上の接種率は、2月23日は14% → 3月23日は26%で、12%増加
 ↓
28日間で12%増加したので、1日当たりでは 0.43% 増加 (0.43% = 12% ÷ 28日)
 ↓
東京オリンピックの開会日(2021年7月23日)では、どうなるか?
 ↓
3月23日 から 7月23日 まで の日数は、122日間
 ↓
3月23日から122日間経過すると、接種率は、0.43% × 122日 = 52% 増える
 ↓
3月23日:26% + 122日間の増加率:52% = 78%
 ↓
五輪開会式(7/23)には、アメリカは、現在のペースでは、78%が1回以上が、接種済みとなる
 ↓
アメリカは、今後は、接種ペースが、さらに加速する見込み


日本の 輸入量は?
◆日本への到着量(ファイザー製ワクチン)

*2月:  84万回分

*3月: 466万回分

*4月:1226万回分

*5月:4300万回分

*6月:4500万回分


◆6月での量は?

上記の6月までの合計は、1億 576万回分
 ↓
日本では、ファイザー製ワクチンの1億回分以上を、2021年6月までに、確保

 ※出典:4~5月供給量は、内閣官房内閣広報室及び内閣府大臣官房政府広報室「河野大臣記者会見 令和3年3月12日
     2~3月は、「日本経済新聞電子版2021年3月12日」6月は、「同紙2021年4月9日


◆追加は? 菅首相とファイザーCEOとの、電話会談では?

ファイザー社と「日本へ5000万回分の追加供給を合意」との一部報道あるが、
 ↓
訪米中の菅総理は、2021年4月17日に、アルバート・ブーラ氏(ファイザーCEO)と電話会談
 ↓
総理 : 日本の全ての対象者へのワクチンの9月までの確実な供給に向け、追加供給を要請
 ↓
ファイザーCEO : 追加供給の協議を進めるなど、日本政府と緊密に連携していきたい※1
 ↓
同CEOは、「合意」ではなく、「協議」や「話合い(ツイッター上ではdisucuss)」との発言で、まだ不透明
 ↓
よって本ページでは、追加ワクチン量が確定するまで、5000万回分は、反映しない。


 ※1出典:外務省 令和3年4月17日「菅総理とブーラ・ファイザー社CEOとの電話会談
 ※2出典:Albert Bourla(Twitter)2021/4/18
  Today I met with Japan PM @sugawitter todiscussdelivery of additional doses
    of the Pfizer-BioNTech #COVID19 vaccine...



国内への配布は?
◆日本の各自治体への 配布スケジュール

5月:5月10日の週に、医療従事者480万人の2回接種分(960万回分)を、配布完了
 ↓
6月:6月末までに、高齢者3,600万人の2回接種分(7,200万回分)を配布の見込み
 ↓
約8,000万回分のワクチンは、2021年6月までに、各都道府県に配布が完了する


 ※出典:厚生労働省ファイザー社の新型コロナワクチンの供給の見通し


◆1瓶当たりの接種回数

医療従事者向け接種は、4月12日の週に供給するワクチンから、6回用の注射器へ変更※1
 ↓
高齢者向けも、5月中に、6回用に切り替える。※2


 ※1出典:内閣官房内閣広報室及び内閣府大臣官房政府広報室「河野大臣記者会見令和3年3月12日」
 ※2出典:内閣官房内閣広報室及び内閣府大臣官房政府広報室「河野大臣記者会見令和3年3月26日」




50%超が、免疫持つのは、いつ?
◆2021年6月では?

集団免疫は、6~7割程度が、免疫を持った場合に、成立する
 ↓
6~7割に至らなくても、50%超が、免疫を持てば、マスクなしでも感染減少に向かう
 ↓
50%超で、感染減少の理由は、次項で解説
 ↓
日本の人口は1億2600万人で、50%相当人口は、6,300万人
 ↓
6月まででは、ファイザー製の1億回分以上を輸入し、自治体に約8,000万回分を配布完了
 ↓
8,000万とは、50%人口の6,300万を超え、日本の人口の63%分に相当する
 ↓
50%超で感染減少が開始するが、その充分な量が、6月にはある




免疫50%超で、マスクなしでも 感染減少 とは?
◆再生産数 とは ?

感染拡大の指数に「再生産数」というワードがある
 ↓
再生産数とは、感染者1人が、何人に感染させるかの人数
 ↓
「再生産数が 」では、1人が2人にうつし、感染者数は、倍々で増加
 ↓
「再生産数が 」では、1人が1人にうつし、感染者数は、横ばい
  ↓
再生産数は、
 ・「 1超 」で、感染拡大
 ・「 1 」で、感染数は横ばい
 ・「1未満」で、感染数は減少

 
◆「実行」と「基本」 とは ?

「再生産数」は、マスク等の対策した場合では「実効再生産数」という
 ↓
マスクなし等の対策なしの場合では「基本再生産数」という


◆新型コロナの 再生産数は?

新型コロナの「基本再生産数」(R0)は、2.0 程度※
 ↓
新型コロナでは、対策なしでは、1人が2人へうつす


◆3人でのモデルケースでは?

「Aさん、Bさん、Cさん」の3人のケースを考える
 ↓
Aさんだけが感染者で、Bさん・Cさんは、健康な状態とする
 ↓
Aさんが、他人に感染させるパワーは?
 ↓
ROが2なので、感染者のAさんは、Bさん+Cさんの2人にうつす


◆2人のうち1人が、免疫保有者(免疫保有率50%)だと?

Aさんは感染者でうつす側の人、Bさん・Cさんは、うつされる側の人
 ↓
もし、Bさん・Cさんの2人うち、Bさんだけが、免疫を持っていたら、どうなる?
 ↓
Bさんは免疫があるから、感染しない。
 ↓
よって、Aさんは、Cさんの1人しかうつせない
 ↓
1人が1人しか、うつさない、つまり、1人→1人なので再生産数は「1」
 ↓
BさんとCさんの2人のうち、免疫保有者は、Bさん1人だけ
 ↓
つまり、免疫保有率は、50%(2人のうち1人)
 ↓
免疫保有率が50%ならば、再生産数は、2から1へ減る
 ↓
再生産数が「1」の場合は、1人が1人にしか、うつさないので、感染者数は横ばい


◆免疫保有率が50%を超えると?

免疫保有率が、 0% だと、1人が 2人へうつす(基本再生産数は「2」)
 ↓
免疫保有率が、 50% だと、1人が 1人へうつす(基本再生産数は「1」)
 ↓
免疫保有率が、100% だと、1人が 0人へうつす(基本再生産数は「0」)
 ↓ 
免疫保有率が50%を超えると、基本再生産数は「1未満」になり、感染者数は減少へ
 ↓
この話は、「基本再生産数」なので、マスクなどの対策なしでの再生産数
 ↓
よって、免疫保有者が50%を超えた段階で、マスクなしでも、感染減少に向かう


※R0(基本再生産数)が、2.0の根拠は?

R0の1.4~2.5の中央値は、(1.4+2.5)÷2では「1.95」
 → 本稿では保守的(非楽観側)に「2.0」とする。

出典:
 人から人への感染が発生しており、予備的なR0推定値 1.4〜2.5 が提示された。
 Human-to-human transmission is occurring and a preliminary R0 estimate of 1.4-2.5 was presented

 (WHO:Statement on the meeting of the International Health Regulations Emergency Committee..)




日本で、50%超の 時期 とは ?
3月の日本では、まだワクチン輸入量が少ない
 ↓
よって、3月までの日本では、小規模な接種体制(2021/3/23までの累計で、わずか0.5% ※)
 ↓
日本が輸入するワクチン量は、5月から急増する(4,300万回分/月)
 ↓
日本は6月までに、ファイザー製の1億回分以上を輸入し、自治体に約8,000万回分を配布完了


前述のとおり、アメリカでは、1回以上接種は「1日あたり 人口の0.43%が接種」のペース
 ↓
日本の接種が、アメリカと同じペースになれば、4か月経過で、52%が、1回以上接種済みとなる
 ↓
そのアメリカ並みの接種ペースが、日本で、6月1日~開始した場合は?
 ↓
日本は、4か月後(122日後)の10月1日では、52%(6,600万人)が、1回以上接種済みとなる
 ↓
この場合は、10月には、1回以上の接種率が、50%超となる

なお、東京都墨田区では、5月17日から大規模接種開始で、1日の接種率は0.47%


 ※出典:Google 出典元:Our World in Data


◆1回目の有効率を考慮すると?

2回接種用ワクチンだが、1回でも高い効果が、認められている
 ↓
ファイザー製の有効率は、1回目は90%で、2回目は95% (詳細は後述)
 ↓
0.43%(1日の接種率) × 130日(4.3か月) × 90%(有効率) = 50.3%
 ↓
130日(4.3か月)経過で、50%を超える
 ↓
大規模接種を、6/1から開始とした場合は、10月上旬に、50%超の免疫保有率に、達する
 ↓
この場合は、10月上旬に、マスクなしでも感染減少の「収束開始」となる




集団免疫は、いつか?
◆集団免疫で収束 とは ?

免疫保有率が、50%を、少し超えただけでは、微減でしかない。
 ↓
6~7割が、免疫保有者となれば、しっかりと減少傾向が見える
 ↓
この免疫保有者が6~7割の状態が「集団免疫」の状態ということ


◆集団免疫の獲得時期は?

集団免疫(免疫保有率が6~7割)に達するのは、いつか?
 ↓
6~7割 → 中央値の65%を採用する
 ↓
免疫保有率が「130日間で、50%超」になる既述のケースでは、次の計算だった
 ↓
50.3% = 0.43%(1日の接種率) × 130日(4.3か月) × 90%(有効率)
 ↓
6月1日から大規模接種の開始の前提では、130日後の10月上旬に、50%超の免疫保有だった
 ↓
では、65%の場合は?  免疫保有率が、65%になる青文字の日数 を求める
 ↓
0.43%(1日の接種率)× 168日(5.4か月) × 90%(有効率) = 65%
 ↓
大規模接種を、6/1から開始とした場合は、5.4か月後の11月中旬に、65%が免疫保有する
 ↓
11月中旬に、一般に言われる「集団免疫」の獲得となる




変異株では感染力高い?(基本再生産数が、上がる?)
変異株は、少数で、影響は少ない?

感染力が強い変異株が、日本でも増加している
 ↓
しかし、まだ、変異株は少数派で16%にとどまる(16% = 384 ÷ 2,378) ※
 ↓
変異種の割合が、大きくなった場合は、基本再生産数の値の変更が必要

 ※出典:変異株スクリーニング検査の実施状況【3/15~3/21】速報値2021/3/31時点
  全国:369 / 2,052、民間検査機関:15 / 326 計:384/2,378 (変異株認知数 / 変異株検査数)


◆仮に、全てが、イギリス型に、置き換わったら?

2021年3月では、日本国内の変異株の多くが、イギリス型
 ↓
イギリス型の感染力は、従来型の約1.7倍
 ↓
基本再生産数(R0)は、従来型が2.0なので、イギリス型は、2.0×1.7倍=3.4
 ↓
「マスクなしで、感染者が横ばい」に、必要な免疫保有率は(R0-1)÷R0 の式で求める
 ↓
(3.4 ー 1.0)÷ 3.4 = 71%
 ↓
R0が2.0の場合は、免疫保有率が、50%で感染横ばい、50%超で感染減少
 ↓
R0が3.4の場合は、免疫保有率が、71%で感染横ばい、71%超で感染減少
 ↓
R0が2.0の場合、0.43%(1日の接種率) × 130日(4.3か月) × 90%(有効率)= 50.3%
 ↓
免疫保有率が、71%になる青文字の日数 を求める
 ↓
0.43%(1日の接種率)× 184日(6か月) × 90%(有効率)= 71.2%
 ↓
既存型ウイルスでは、130日で減少に転じたが、イギリス型では184日で減少に転じる。
 ↓
マスクなしで減少開始の時期は、1.7か月(54日=184日130日)延びる。
 ↓
R0が2.0の従来型で10月上旬だったが、全部が、R0が3.4のイギリス型では、12月頭となる。

 ※出典:査読後論文Estimated transmissibility and impact of SARS-CoV-2 lineage B.1.1.7 in England
     |Science (sciencemag.org)2021/3/3


◆複数の予測の「まとめ」 は ?

*2021年10月上旬:免疫保有率50%超|既存株|

*2021年11月中旬:集団免疫(免疫保有率65%)|既存株|

*2021年12月初頭:免疫保有率71%超|全てイギリス型の変異株|




ワクチンの 有効率は? (ファイザー製)
◆1回と、2回での 有効率の差は、少ない ?

1回目の有効率:90% ※1
2回目の有効率:95% ※2


◆変異ウイルスでも、有効率は不変?

下記のように、ファイザー製は、既存型でも変異型でも、有効率の大きな変動はない

*南アフリカ型では?

南アフリカでの予防に、100%の効果 ※3 (南ア型で、効果低下の可能性を示唆する報告も一部ある)


*イギリス型には?

日本では既存型が多く、変異株はまだ少数派だが、日本の変異株においては、多くがイギリス型

イスラエルでは、8割がイギリス型であったが、有症者には97%、無症状者には94%の効果※4


※出典1:ファイザー社製コロナワクチン、有効率は1回接種でも90% healthday February 15, 2021
※出典2:... COVID-19ワクチン候補の主要な国際共同第3相試験結果を公表2020年12月11日 ファイザー株式会社
※出典3:..HIGH EFFICACY AND NO SERIOUS SAFETY CONCERNS... COVID-19 VACCINE STUDY April 01, 2021 pfizer
※出典4:... PUBLIC HEALTH IMPACT OF VACCINATION ONE YEAR AFTER PANDEMIC DECLARED March 11, 2021pfizer

*出典4(イギリス型)の抜粋。上段英文は原文からの抜粋。下段は和訳。B.1.1.7バリアントはイギリス型の変異株
Findings from the analysis were derived from de-identified aggregate Israel MoH surveillance data collected between January 17 and March 6, 2021, when the Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine was the only vaccine available in the country and when the more transmissible B.1.1.7 variant of SARS-CoV-2 (formerly referred to as the U.K. variant) was the dominant strain. Vaccine effectiveness was at least 97% against symptomatic COVID-19 cases, hospitalizations, severe and critical hospitalizations, and deaths. Furthermore, the analysis found a vaccine effectiveness of 94% against asymptomatic SARS-CoV-2 infections. For all outcomes, vaccine effectiveness was measured from two weeks after the second dose.

The MoH analysis was conducted when more than 80% of tested specimens in Israel were variant B.1.1.7, providing real-world evidence of the effectiveness of BNT162b2 for prevention of COVID-19 infections, hospitalizations, and deaths due to variant B.1.1.7.

分析の結果は、...2021年1月17日から3月6日までに収集された...イスラエル...データの集計から導き出されました。 この期間は、SARS-CoV-2の.B.1.1.7バリアント(以前はイギリス型変異ウイルスと呼ばれた)が支配的な株でした。
ワクチンの有効性は、有症性性...のCOVID-19症例...に対して少なくとも97%でした。
さらに、...無症候性のSARS-CoV-2感染に対するワクチン有効性は94%であることがわかりました。
すべての結果について、ワクチンの有効性は2回目の投与から2週間後に測定されました。

...分析は、イスラエルで検査された検体の80%以上が変種B.1.1.7であったときに実施され、変種B.1.1.7による...感染、入院、死亡の予防に対する...有効性の...証拠が得られました。

※出典における「...」は、省略箇所を示す。




日本は、早いペースで、進むか?
◆欧米では?

4月6日にバイデン大統領は「接種対象:全成人への拡大の開始日」を、5月1日→4月19日に前倒し
 ↓
また「もう混乱するようなルールや規制はない」と発言した※
 ↓
一方、欧州では、平等性等の見地から、複雑な優先順位があり、接種が遅延との一部報道もある

 ※出典:中日新聞電子版2021年4月7日


◆日本では?

高齢者優先としているが、若者優先のほうが良い
 ↓
若者が、飲食店でウイルスを拾って来て、高齢者に、家庭内で、うつすパターンが多い
 ↓
若者接種が優先なら、若者の免疫ができ、かつ、高齢者も守られる。ダブルで効果的
 ↓
または、首都圏、関西圏、札幌市など、感染率の高い地域の優先もよい
 ↓
地域や年齢などではなく、希望者に対して、どんどん接種する、シンプルな方式でもよい

 
アベノマスクの配布では、だいぶ時間がかかった。コロナ対策の助成・支援も時間がかかった
 ↓
ワクチン接種体制も、複雑なルールにせず、シンプル is ベスト な、接種方法をやるべき
 ↓
優先順位を複雑化すれば、ミスやエラーを招きやすく、かえって遅延の原因になる


今年度は、接種が進んだ諸外国で、マスクなしで楽しむ生活の姿が、世界中に報道される
 ↓
日本人は、それを見て、日本の政府や自治体に対する不満を、募らせていく
 ↓
接種が進まないなら、10月までに実施される衆議院選挙で、国民は政権の信を問う。
 ↓
政府と自治体は、接種のスピードUPに、全力を挙げるべき
 ↓
早い接種を進めるには、シンプル is ベスト な、接種スキームとすべき




ファイザー以外の ワクチン は?
◆ファイザー製は?

日本では、本稿の執筆時点では、ファイザー製しか、承認されていない
 ↓
よって、ここまでは、ファイザー製について、記述してきた
 ↓
記述の通り、ファイザー製の輸入量は、2021年6月までに、1億回分以上


◆アストラゼネカ製、モデルナ製は?

日本で、アストラゼネカ製が、2021年5月に承認見込(当初予定は、3月までに3000万回供給)
 ↓
さらに日本で、モデルナ製が、2021年5月に承認見込で、6月までに4000万回の供給予定


◆3社合計では?

3社合計で、6月までに1億7000万回分(8500万人分)を、確保
 ↓
1回分では、日本人口の135%を確保 (1億7000万 ÷ 1億2600万 = 135%)
 ↓
2回分では、日本人口の67%確保 (8500万人分 ÷ 1億2600万人 = 67%)
 ↓
2回分でも、集団免疫(6~7割)に必要な数量を、2021年6月までに、確保の見込み
 ↓
なお、50%超が、免疫を持てば、マスクなしでも感染減少に向かうのは、既述の通り




他のプラス材料 とは ?
ここまでの解説での材料(要因)以外に、収束の早期化に、寄与するプラス材料がある


◆ワクチン以外でも、免疫を獲得 とは ?

ワクチン未接種者でも「感染で獲得した抗体」による免疫保有者がいる
 ↓
ところで、アジア地域が、欧米より被害が少ないのは、なぜか?(ファクターXは、何か?
 ↓
過去に亜種コロナへ感染したことで作用する交差免疫説が有力
 ↓
「ワクチンで免疫」以外にも、「感染抗体+メモリーT細胞」さらに「自然免疫」での免疫がある
 ↓
それらを加算すれば「ワクチン接種率を、上回る免疫保有率が、ある」と考えられる
 ↓
よって、本稿上段での計算結果よりも、より早期に収束化する可能性がある。


◆注射器の供給

ファイザー製ワクチンは、1瓶で5回接種が、原則
 ↓
1瓶から6回取れる注射器の使用開始の時期が、早まる可能性がある
 ↓
さらに、7回取れる注射器が、使用開始されれば、より収束の早期化に寄与できる
 ↓
この材料でも、上段の計算より、早期の収束化に寄与する。


*7回用の注射器 とは ?

テルモ(株) リリース 2021年3月31日
テルモは、薬液が残るデッドボリュームを少なくした注射器「FNシリンジ」の製造を、甲府工場で3月31日に開始。
本製品は、3月5日に厚生労働省より承認を取得。2021年度には、2,000万本の生産を予定。

*ニプロ(株)は、1つの容器から7回分の接種ができる注射器を新たに開発した。
 2022年3月までに5000万本ほどを、国内向けに生産する計画。
  ※出典:NHK 2021年4月13日

*その他、既存の注射器(インスリン用)等を活用する可能性もある。


◆2回目接種

ここまでの計算では、「接種率」 = 「1回以上接種した人数」 ÷ 「全人口」

1回以上接種者 = 1回接種者 + 2回接種者 で、2回接種完了者も増えていく

ファイザー製の有効率は、1回目90%、2回目95%

1回接種者と2回接種者が、半々の場合、有効率は(90%+95%) ÷2 = 92.5%

本稿の計算に対して、2.5ptだけ有効率が高まる。

 ※なお、アメリカでの 2回目接種者 ÷ 1回以上接種者 は、2月23日で45%、3月23日で54%


◆大規模接種の開始時期

ワクチンは5月から、大規模輸入が開始され、成田空港→各自治体→各接種場所へ転送

既述の大規模接種は6月1日開始としたが、下記の墨田区のように、早い開始の可能性がある


◆ワクチン需要・供給の変化

仮に、5月にイスラエル、6月にイギリス、7月にアメリカが、「卒コロナ」だとすると、

それらの「卒コロナ」の国のワクチン需要が減り、日本などへの供給量が増える可能性がある




マイナス材料は? 遅延の可能性は?
「2021年10月にマスクなしで感染減少」に対して、上記は、収束が早まるプラス材料
 ↓
一方、マイナス材料としては、日本の接種スピードへの懸念が残る
 ↓
日本は、アベノマスクの配布でも、時間がかかった。コロナ対策の助成・支援も、時間がかかった
 ↓
アメリカでは、既述の通り「混乱するようなルールや規制を廃止」した
 ↓
一方、欧州では、平等性等の見地から、複雑な優先順位があり、接種が遅延との一部報道もある
 ↓
優先順位を複雑化すれば、ミスやエラーを招きやすく、かえって遅延の原因になる
 ↓
それゆえ、接種希望者に対して、どんどん接種する、シンプルな方式でもよい
 

*東京都墨田区では?

東京都墨田区の接種計画では、5月17日から大規模接種が開始
 ↓
墨田区の5月17日以降のペースは、1日当たりの1回以上接種率は、0.47%
 ↓
墨田区(0.47%)は、アメリカの(0.43%)の以上のペースでの計画
 ↓
墨田区の接種実施の計画書では、充分な準備や計画が見え、遅延の可能性は低そうな印象だ
 ↓
一方、準備が不十分な自治体の場合は、シンプル化し、複雑な優先順位を設けない方が良い


*接種の担当者や場所は?

接種を担当する人員数が、不足の懸念あり

海外では、医療・看護の学生等も動員しているので、日本も有資格者以外への拡大も要検討

海外では、スポーツ施設、教会、薬局等も、接種場所としているので、日本も場所の拡大も要検討


◆ここで、消費者 経済 総研 からの提言

「平等や優先順位」と「スピード」の価値は、相反する
 ↓
「平等・優先順位」を追求すると、仕組みは「複雑」化し「スピード」は低下する
 ↓
「複雑化」すると、ミスの発生頻度が増える(シンプル is ベスト)
 ↓
年金制度でミスが多いのは、過剰なまでの複雑さが原因
 ↓
接種に関して河野大臣は「平等性を多少犠牲にしても、速やかな接種を」と発言
 ↓
しかし、政府・自治体の全体方針では、平等性や優先順位の方針が優位にある
 

政府と自治体は、接種のスピードUPに、全力を挙げるべき!
 ↓
そのためにも、「シンプル is ベスト」 な、接種スキームとすべき!



※消費者 経済 総研は、コロナ関連の調査分析を、連載しています

コロナ関連特集・TOPページ


新型肺炎から、人々の健康生命を守るため、コロナ・ウイルス対策は、重要なテーマです。
同時に、経済を守るため、ウイルス対策は、同じく重要です。

「ウイルスの制御や制圧」がなされれば、激しく落ち込んだ景気は「V字回復」でしょう。
つまり「ウイルス対策」は、「最高の経済対策」でもあります。

消費と経済の消費者経済総研では、「経済対策」は、主たるテーマの一つであります。
コロナ問題を、公衆衛生の問題としてのみではなく、経済問題として連載していきます。

そのため、消費者経済総研は、コロナ関連テーマを、連載で、お届け致しています。




日本人が、マスクなしの「楽しむ生活」へ
感染症の専門家の中には「マスク生活は、あと3年続く」と言う方がいる。
 ↓
経済の専門家の中には「日本経済は2~3年、コロナの影響で低迷」と言う方がいる。
 ↓
いずれも違う。 専門家や権威ある機関からの情報だからと言って、何でも信じる必要はない。


2021年度の 後半~末には、日本でも、ワクチン等で免疫保有者が増加
 ↓
感染減少し、コロナ収束方向が見え始める。
 ↓
レジャー等で楽しむ需要が、大きく起きる
 ↓
2021は、楽しむ生活の「楽活 元年」
 ↓
ラク活 元年」とは? 「【楽】が 今年の一文字の漢字」 とは ?


アウトラインで振り返り
◆日本でのコロナ収束開始の時期は「2021年10月」と予想


◆接種先行国は、すでに感染減少?

イスラエルは既に、マスクなしで、スポーツジムで汗を流している

アメリカも既に、マスク義務解除など、様々な規制緩和が、各州で始っている

接種が先行する国(イスラエル、イギリス、アメリカ)は、感染数が、大幅減少

接種が進まない国(フランス、ドイツ、イタリア)は、感染数が、上昇中


◆アメリカの接種ペースは?

アメリカの1回以上接種率は、月間12%増加(1日当たりでは 0.43% 増加)

五輪開会式(7/23)には、アメリカでは、78%が接種済みのペース

今後のアメリカは、接種ペースが、さらに加速する見込み

ワクチンの有効率は、ファイザー製の場合は、1回目 90%、2回目95%


◆免疫保有率50%超で、減少 とは ?

新型コロナの、実効再生産数ではなく、基本再生産数(R0)は「2」

つまり、新型コロナでは、対策なしでは、1人が2人へうつす

免疫保有率が50%になる、つまり、2人に1人が、免疫保有者になったら?

その場合は、1人から1人しか、うつせず、感染数は横ばいとなる

その後、免疫保有者が50%を超えると、マスクなしでも、感染減少に向かう


◆日本に来るワクチン数量は?

日本では2021年6月までに、ファイザー製を、1億回分以上を確保

製薬会社3社の合計では、6月までに、1.7億回分を確保

1回分では日本人口を上回る量を確保、2回分では日本人口の67%を確保

2回分でも、集団免疫(6~7割)に必要な量を、6月までに確保


◆いつ収束?

日本の接種が、アメリカと同ペースになれば、4か月で、免疫保有率が50%超へ

日本が輸入するワクチン量は、現在は少ないが、5月から急増する

アメリカ同等の接種ペースの開始が、6月1日~の場合は、10月に50%超に

10月の日本は、マスクなしでも感染減少の「収束開始」となる


◆6~7割では?

免疫保有率が、50%を、少し超えただけでは、感染数は、微減でしかない。
 
集団免疫(60%~70%が、免疫保有者)となれば、しっかりと減少へ

65%が免疫保有する時期は、11月中旬


◆変異株の影響は?

日本では、全国で見れば、変異株は、まだ少数派

なお、変異株の多くが、イギリス型

感染力の強いイギリス型に、全てが置き換わったら、12月に収束開始となる

ファイザー製は、有効性については、既存型・変異型の差は、あまりない


◆複数の予測の「まとめ」 は ?

2021年10月上旬:免疫保有率50%超|既存株|

2021年11月中旬:集団免疫(免疫保有率65%)|既存株|

2021年12月初頭:免疫保有率71%超|全てイギリス型の変異株|


◆もっと早期に収束か?

6回用注射器の使用が早まったり、7回用注射器の登場で、収束の早期化も

アジアで被害が少ないのは、過去に亜種コロナへ感染した「交差免疫説」が有力

ワクチン以外にも「感染抗体、メモリーT細胞、自然免疫」での免疫がある

それらを考慮に入れれば、より早期に収束化する可能性がある


◆接種体制をどうすべき?

アメリカでは、混乱するようなルールや規制は無くし、接種は、さらに加速

接種が進んだ諸外国で、マスクなしで楽しむ生活の姿が、世界中に報道される

日本人は、それを見て、日本の政府や自治体に対する不満を、募らせていく

日本の政府と自治体は、接種のスピードUPに、全力を挙げるべき


◆日本も遅れて、卒コロナ?

2021年度の 後半~末には、日本でも、ワクチン等で免疫保有者が増加

日本人が、マスクなしの「楽しむ生活」へ



■おわりに

あらためて、新型コロナウイルスに、罹患された患者さま、被害に遭われた皆さま、
影響を受けられた皆さま、またその関係者の皆さまに、心より、お見舞い申し上げます。
■引用
コロナ禍では、マイナスの情報が飛び交い、過度に悲観してしまう人もいます。
不安で苦しんでいる人に、プラス情報も発信することで、人々の笑顔に貢献したく思います。

皆さまには、本ページの引用や、URLの紹介などで、広めて頂くことを、歓迎いたします。
引用・転載の注意・条件はこちら

バリュープレスでのご案内ページ

■その他のコロナテーマ とは ?

消費者経済総研チーフコンサルタントの私(松田)は、英語やドイツ語の「SARS-CoV-2」
「covid-19」の医学研究論文の読み込みもしてきました。「SARS-CoV-2」はウイルス名、「covid-19」は病名

「消費者 経済 総研」 が、コロナ関連のテーマを、わかりやすく解説しています。
消費者 経済 総研」 の 新型コロナ・特集一覧はこちら 
このページは、
第1回目・緊急事態宣言の期間中の、2020年5月10日に、初稿を出しました。

敢えて、当初予測も、残しておきました。
下記↓が、当初予測です(上書き最終更新は2020年6月7日)

緊急事態が解除されれば、通常生活に戻れる? 
緊急事態の解除が意味するのは、自粛が緩和される事です。終息でも収束でも、ありません。
緊急事態宣言の趣旨は、医療崩壊の防止です。

緊急事態宣言が解除されても、緩和だけで、2019年のような自由な通常生活には、戻れません。
「マスク不要」に、なったわけでも、ありません。「コロナと共生の新生活」が始まったのです。

2020/5/25に首相は「ほぼ収束した」と発言しましたが、「2度目の緊急事態宣言もあり得る」
とも言っています。「収束した」ではなく「大幅減少した」の言葉の方が、良いかと思います。


「収束時期の予測」の試算結果は、1年2か月後(2021年7月)
「コロナは、いつまで? いつ終わる?」に、関心が集まります。
感染の減少 → 自粛の緩和 → 再び拡大 → 自粛の強化 」を繰り返す長期戦です。

3か月や半年又は夏に収束・終息との期待もされました。しかし、くやしけど「長い戦い」です。
結論ですが、収束時期の試算結果は、1年2か月後(2021年7月)でした。

抗体を6~7割の人が、獲得する「集団免疫の確立」までの期間としています。
抗体の保有率65%になる予測が、1年2か月後(2021年7月)です。

コロナウイルスに感染すれば、その人の体内には、コロナウイルスに対する抗体ができます。
抗体を保有すれば、その人はコロナに対する免疫力があり、もう発症しないという前提です。


予測の計算式は?
計算式を、様々な変数と係数を設定し、数学的に掘り下げることも、できます。
しかし、複雑化するとブラックボックス化してしまうので、本稿では、単純化を優先します。

まずは概略を記載しますので、根拠データ、考え方、用語の解説などの詳細は下段に記載します。
「抗体を6~7割の人が獲得」を収束の目安とします。6~7割の値を、ここでは65%とします。

なぜ6~7割(65%)なのか?

独メルケル首相が「国民の6~7割が感染する」という発言から、この割合が注目されました。
65%になっても終息ではありませんが「収束へのめどが見えた」という水準にはなるでしょう。

  ※この割合は、その他に、60%という意見や、7~8割など諸説あるが、本稿では65%を採用した。

「基本再生産数」(R0)は、1.4~2.5と言われますが、本稿では「2」とします。
R0が、だと1人→2人と感染拡大、1で1人→1人と感染横ばい、1未満で感染縮小です。

免疫獲得率が、初期の0%では1人→2人拡大、50%になれば1人→1人、65%で1人→0.7人です。
免疫獲得率が、65%(6~7割)では、1→0.7人で、減少で収束方向です。

出典:Statement on the meeting of the International Health Regulations Emergency Committee...(who)

  Human-to-human transmission is occurring and a preliminary R0 estimate of 1.4-2.5 was presented
   人から人への感染が発生しており、予備的なR0推定値1.4〜2.5が提示されました。

直近の調査データから、日本の抗体の保有率を4.1%とします。この検査時期は4月上旬です。
一方、感染拡大の開始時期は、3月上旬とします。

この 3月上旬 → 4月上旬 の1か月で、抗体保有率は、0%→4.1%に、増加したとします。
つまり、抗体保有率は「1か月あたり、4.1%のペースで、上昇」とします。

1年後(12か月後)は、どうでしょうか? 4.1%×12か月=49.2%です。
1年経過しても、抗体保有率は、まだ50%に達していません。

65%を目途としました。これを超えるのは、16か月後です。(4.1%×16か月=65.6%)
3月上旬スタートで、16か月後は、2021年7月上旬です。

 ※この詳細の解説は、下段の「詳細編」の項目を参照


収束しても、終息ではない その理由 とは ?
「終息」は「完全に終わった」という意味で「収束」は「だいぶ収まってきた」という意味です。
65.6%の人が抗体を持つと、再生産数は、0.66となります。

再生産数0.66では、3人の感染者が2人に感染させることになります。
3人→2人、いい替えると、1人→0.66人で、収束方向へ向かっています。

完全に終息では、ありません。34.4%の人は、まだ抗体が無いので、感染リスクはあります。
1人が2人に感染させて拡大だったのが、1人が0.66人に感染で、減少ということです。


緊急事態の解除の後も「ウイズ・コロナ」
「緊急事態宣言」で、ひとたび、新規の感染数は、減少します。
その後、解除で自粛緩和をすれば、人々の活動が活発になり、ウイルス感染が、再び拡大します。

こうして「 感染の減少 → 自粛の緩和 → 再び拡大 → 自粛の強化 」を繰り返すのです。

繰り返す理由は、抗体を保有しない以上、免疫力がないので、感染してしまうからです。
抗体を獲得するには、「感染する 又は ワクチン接種」の2択です。

ワクチンは?
ワクチン接種でも、体内に、抗体を保有できます。

開発のスケジュールは?

医薬品の開発は、下記のスケジュールで進みます。通常期で、11年~17年の期間が必要です。

「基礎研究」3~5年
  ↓
「動物実験等」2~3年
  ↓
「臨床試験」5~7年(治験P1 → 治験P2 → 治験P3※1
  ↓
「承認審査」1~2年
  ↓
「薬価設定・発売」 ※2

今まで最速ワクチンとされる「おたふくかぜワクチン」でも、認可までに、4年かかりました。
今回のコロナウイルスでは、頑張って急いでも1年半は、必要と言われます。


候補ワクチンは?

新型コロナウイルスのワクチンは、世界中で、124件のワクチンが、開発中です。
124件は、治験のP1又はP2まで進んだのが下記10件で、その他に治験前が114件です。※3

*英国系
・オックスフォード大学(英大学)/アストラゼネカ(英製薬)/セラム研究所(印ワクチン製造): P1/2

*米国系
・モデルナ(米製薬)/米国立アレルギー感染症研究所(NIAID) : P1、2
・ノヴァヴァックス(米ワクチン製造) : P1/2
・イノビオ・ファーマシューティカルズ(米医薬品) : P1

*ドイツ他系
・バイオンテック(独医薬)/Shanghai Fosun Pharmaceutical(上海復星醫藥)/ファイザー(米製薬):P1/2

*中国系
・カンシノ・バイオロジクス(康希諾生物股分公司)/ 北京バイオテクノロジー研究所 : P1、2
・中国生物武漢生物製品研究所 / シノファーム(中国医薬集団) : P1/2
・北京研究所生物学的製品 / シノファーム(中国医薬集団) : P1/2
・北京科興中維生物技術(Sinovac Research & Development) : P1/2
・中国医学科学院医学生物学研究所 : P1

 ※1「P1」とは、Phase 1(フェ-ズ1)の略。日本では「第1相試験」という
  なお、P2とP3は、上記の数字を読み替える。

 ※2出典:臨床試験について(東京大学 医学部附属病院 臨床研究推進センター)

 ※3出典:DRAFT landscape of COVID-19 candidate vaccines|22 May 2020(WHO)

ワクチンのハードル とは ?

ワクチン開発は「承認」に至る保証はありません。有効性・安全性が確立しなければ中止です。
一般に、ワクチン開発の成功率は低く、認可に至るのは、候補ワクチンの10分の1未満です。※4

年内や秋での完成を目指すワクチンもありますが、そのスケジュールは、あくまで目標です。
仮に、スケジュール通りに完成しても、接種の普及には、より長い期間が必要でしょう。

オックスフォード大学は、ワクチン供給の最速を、目指しています。
以前、オックスフォード大学は、9月に100万回のワクチン製造を目指す、としていました。

100万では、77億人の世界人口には、不足です。自国民を優先することも考えられます。
また、優先接種者は、まずは医療従事者であろうと、捉えられていました。

その後、同大学は、アストラゼネカ等と、製造数を増加させる方針になりました。
また、アストラゼネカは、公平な方法で世界中で広く使えるようにする、と述べています。※5

9月からの具体的な供給計画も、より明らかになりました。

9月英国向けに3000万回までのワクチンを、アストラゼネカは、製造する計画です。※6
その後、早ければ10月に、米国に、最初の投与量が届けられる計画です。※7

オックスフォード大学・アストラゼネカの連合で、当初より供給数は増加見込みとなりました。
しかし、やはり順番は、9月に英国、10月に米国、という順番になりそうです。

順調に開発が進めば、このスケジュールで、進むかもしれません。
しかし、2つ前の項で既述のとおり、過去は9割以上失敗なのが、ワクチン開発の難しさです。

 -当総研は、ワクチンの早期開発を期待し、ワクチン開発者に感謝し応援します-


 ※4出典:ワクチンの開発と導入(米国研究製薬工業協会)

 ※5、6、7出典:消費者経済総研コロナ・ワクチン」(移動先ページの1、2、3が、本ページ5、6、7)


「徹底的にウイルスを封じ込めろ」では、どうなる?
コロナの徹底封じ込めは、人間の封じ込め

「自粛や行動制限を、より強化し、徹底的にウイルスを封じ込めろ」との意見もあります。
そのためには、人間を閉じ込めなければなりません。ずっと、ステイホームが長期継続です。

短期なら耐えられますが、長期では、経済崩壊、社会崩壊を招きます。
ステイホームを続けても、そもそも、抗体がなければ、感染のリスクは消えません。

韓国は、強い封じ込め策を採用し、一度落ち着きましたが、また第2派が、襲おうとしています。
ドイツでも、緩和の後に感染再拡大があり、日本でも北海道で、減少と再拡大を経験しました。

逆に、スウェーデンでは、封じ込めをせず、自然に感染し抗体を獲得する集団免疫方法です。
スウェーデンの抗体の保有率は、既に、最大25%にも、なっています。出 典 を参照

また、この新型コロナウイルスは、他の感染症と比較しても、感染力が強いのも特徴です。
ここでの強い感染力とは「無症状の感染が多い」のと「ウイルスの生存期間が長い」ことです。

無症状感染者

症状がなければ、自分が感染者だ、という自覚を持つのは、難しいです。
無症状の感染者が多いのも特徴で、知らずのうちに、感染拡大してしまうことがあります。

日本に入国する人に対する空港検疫PCR検査では、76%が、無症状の感染者でした※1

他の感染症のように、症状がはっきりしていれば、すぐに隔離などの対応が、できます。
新型コロナでは、無症状の感染者が、感染拡大するので、厄介です。

生存期間が長いウイルス

また、ウイルスの生存期間が、他のウイルスよりも、長いのも特徴です。※2
つるつるした表面では、特に長くなり、接触感染のリスクが、高まる原因になります。

新型コロナウイルスは、強敵

無症・軽症が多いと、ウイルスは、人間に気づかれずに、感染拡大しやすくなります。
致死率が高いウイルスなら、宿主の生命を奪うので、ウイルス自身も、存続率が下がります。

このように、新型コロナウイルスは、人類を苦しめる「ずる賢いウイルス」です。
他の感染症ウイルスより、対処が難しいのは、この点にもあります。


※1出典:消費者経済総研「無症状の率」を参照

日本人が中心で、件数が一定数まとまっている事例では、空港検疫があります。
空港経由で、日本へ入国(帰国)する人へ、検疫が行われています。
感染者数147人のうち、症状なしが112人(76%)で、症状ありが35人(24%)

※2出典:Aerosol and Surface Stability of SARS-CoV-2 as Compared with SARS-CoV-1

On cardboard, no viable SARS-CoV-2 was measured after 24 hours and no viable SARS-CoV-1 was measured after 8 hours
段ボールでは、24時間後には実行可能なSARS-CoV-2が測定されず、8時間後には実行可能なSARS-CoV-1が測定されませんでした
※SARS-CoV-1:SARSコロナウイル ※SARS-CoV-2:新型コロナウイルス


         ■■ 詳 細 編 ■■
        上記までは概略編で、ここからは詳細編です。


「集団免疫」 とは ?|緩やかに、広く、抗体の獲得
「集団免疫」とは、集団のうちの多数の人が、免疫力を獲得することです。
コロナウイルスに感染し抗体を保有する人が増え、多数の人が免疫力を持つ作戦です。

多数つまり国民の2/3(66%)程度が、抗体を持てば、沈静化するだとろう、との見解です。
独メルケル首相が「国民の6~7割が感染する」という発言から、この割合が注目されました。


「基本再生産数」と「実行再生産数」とは?
基本再生産数」は、対策なしでの再生産数です。
実行再生産数」は、自粛などの対策をした上での、再生産数です。

「最近の再生産数が、「1」を切ったから、良いではないか」と言う人もいます。
しかし、それは、行動制限のもとでの再生産数で「実行再生産数」です。

行動制限を、しなければ「基本再生産数」の「2」に、戻ります。


「抗体」と「免疫」
抗体と免疫 の違い とは?

*新型コロナウイルス感染症は、「COVID-19」が病名で、「SARS-CoV-2」がウイルス名称です。

「抗体」とは、体内に侵入したウイルス等の外敵を、攻撃するたんぱく質の物質です。

 1種類の抗体は、1種類の外敵にしか、対応しません。
 よって、SARS-CoV-2に関係の無い抗体は、SARS-CoV-2に対応できません。

 SARS-CoV-2が体内に内に入ると、その人にはSARS-CoV-2に、対応する抗体ができます。

*「免疫」とは、体内に侵入した外敵と戦う「しくみ」のことです。
*「免疫力」とは、体内に侵入した外敵と、戦う「能力」のことです。

抗体あっても、免疫力があるか 不明(WHO) とは ?

「抗体あっても、再感染の可能性 とWHOが警鐘」から、誤解が生まれることがあります。

正しくは、下記「」のとおりです。(原文を、筆者:松田が和訳)
 2020年4月24日の時点で、SARS-CoV-2に対する抗体の存在が、
  その後の感染に対する免疫力になるかどうかを、評価した研究はありません。

まだ研究が無いので、エビデンス(証拠)が、無いということです。
「抗体で免疫力ができる」または「抗体で免疫力ができない」の両方とも、証拠がないのです。

新型のウイルスゆえ、今後の研究にゆだねますが、一般論では、抗体保有で免疫力を有します。

出典:"Immunity passports" in the context of COVID-19 Scientific Brief 24 April 2020(WHO)

As of 24 April 2020, no study has evaluated whether the presence of antibodies to SARS-CoV-2 confers immunity to subsequent infection by this virus in humans.


2021年7月上旬の結論に至る 計算のデータは?
抗体の保有率は?

抗体の保有率の平均値は、消費者経済総研の集計では、日本国内で4.1%でした。
(なお海外は10.7%です)

 *【6.0%】(東京 新宿)慶応義塾 大学病院 2020/4/21

 *【5.9%】(東京 立川・新宿)ナビタス クリニック  2020/4/30

 *【3.3%】 神戸市立 医療センター 中央市民病院 2020/5/4

 *【 1% 】大阪市立大学 医学部 附属病院 2020/5/1

※4.1%は、上記4データの単純平均 ※右の日付は発表日 ※慶応病院のみ抗体検査ではなくPCR検査からの感染率

検査の実施時期は?

検査の実施時期を、2020年4月7日としています。(下記4件の単純平均日)

慶応義塾 大学病院 4月13日~4月19日(→4/16)

ナビタス クリニック  3月21日~28日(→3/25)

神戸市立 医療センター 中央市民病院 4月のある2日間(→4/15)

大阪市立大学 医学部 附属病院 3月31日~4月7日(→4/4)

 ※検査の実施期間は、幅を持っているので、その中央日を、(→)に記載

4データ以外には?

上記4データは、本稿の初稿時に、存在したデータです。
その後、上記4データ以外にも、抗体の保有率の、新しいデータの発表が、続いています。

最近は、低めの抗体保有率のデータが出てきていて、4.1%より、低くなる可能性があります。

「無作為抽出である」「件数が多い」「簡易キットではなく高精度測定器による」
これらの条件が満たされるほど、精度が高まります。

大規模検査(東京・大阪・宮城)の結果発表の後に、抗体保有率4.1%の率を更新する予定です。

 ※上記4データの出典、および、4データ以外の新規データは、下記出典のページの下段に記載

  ※出典:消費者経済総研「各国の抗体保有率」を参照

6~7割の人が抗体を獲得する期間は?

65%の人が抗体を獲得する時期の計算は、複雑化せず、わかりやすさを優先し、下記の計算です。

日本で、最初にコロナ感染者が、確認されたのは、2020年1月14日です。
また、ダイアモンドプリンセス号に、感染者がいたことが、2月1日に確認されました。

2月では、散発的ではありますが、日本国内で、市中感染が、指摘されるようになりました。
それでも、2月は、東京の新規の陽性者数が、0人である日が、大半でした。

3月には、新規感染者数が増加していき、日々報道されるようになります。
感染拡大の開始時期を、3月上旬としています。検査の平均日は4/7なので4月上旬とします。

つまり概ねの「感染拡大開始」(3月上旬)→「抗体検査の実施時期」(4月上旬)の期間を1か月とします。

1か月間で4.1%増加なので、16か月で65%に達します。(4.1%×16か月=65.6%)

2020年3月上旬から16か月後は、2021年7月上旬です。
こうして、2021年7月に、抗体の保有率が、65%を超える計算となります。

「ワクチン 又は 感染」→ どちらが早い?

「感染する 又は ワクチン接種」で、集団免疫を獲得し収束へと、既述しました。
この2択では、現時点では「感染」での集団免疫の獲得の方が、日本では、早そうです。

理由は、ワクチン開発は、9割以上が失敗する確率であり、見通しが、立ちづらいからです。
世界中で、ワクチン開発が行われていますが、スケジュールは、いずれも目標です。

日本国内では、厚生労働省は「来年前半のワクチン接種開始」を目標としています。
大阪大学(アンジェス、タカラバイオ)は「来春にもワクチン実用化へ」としています。

もちろん、目標通りのスケジュールで完成し、早期接種が普及するかもしれません。
日本国内のワクチンの早期の成功・普及を、ぜひ期待しています。ワクチン開発最前線を参照

こうして、コロナとは、残念ながら「長期戦」です。
医療崩壊を防ぐため、自粛のレベルの緩和・強化を、医療稼働率を見ながらコントロールします。


「医療崩壊」しないレベルに、「自粛」をコントロール
「長期の緩やかな感染」を選択しても、国民の自由な行動を、放置したら、感染爆発します。
患者があふれて、病院の廊下に放たれてしまうような「医療崩壊」が、起きてしまいます。

「医療崩壊」の防止は、重要です。「医療崩壊の線」のグラフは、テレビ等でも、よく目にします。

医療の限界レベルの線を、超えずに推移するように、制御するのです。
そのために「自粛レベル」の強・弱のコントロールを、することになります。

それには「医療稼働率」の指数の設定が、必要です。
「医療稼働率」が、100以下に収まるように、「自粛レベル」を、増・減させるのです。

緊急事態が解除されても、去年のような自由な生活は、戻りません。
ウイズコロナ期は、新しい生活様式(ニューノーマル)で、注意しながらの生活が続きます。

そして「集団免疫の確立(65%等の抗体獲得)」又は「ワクチン開発・普及」を待つのです。

なお、抗体保有した人へ抗体証明書が発行されるのであれば、その人は、自由に活動再開です。


「医療の稼働率」を、毎日公表すべき
大阪モデルのように、大阪以外の各自治体も、指標を指数化し、毎日公表すべきです。
国民は、再自粛の納得を、しやすくなります。「おうちに、居て下さい」の連呼では駄目です。

例えば、病院のベッドが100床あり、患者増加の対応で、99床が埋まったら「指数0.99」です。
指数は、感染の専門家に設定して頂くのが良いですが、例えば下記の様に分類するのです。

 0.6 未満 : 健全
 0.6~0.8: 注意
 0.8~0.9: 警戒
 0.9 超  : 緊急事態

例えば0.8を超えたら、自粛強化で、0.9に近付いたら緊急事態の再宣言等で、見える化です。

コロナと共生による自粛の緩和で、新感染者数と医療稼働率は、再度増加するかもしれません。
その際に、指数が悪化した事が見えれば、自粛レベルUPでも、国民は、納得しやすいでしょう


「再生産数」の計算 とは ?
再生産数は、
・「 1超 」で、感染拡大
・「 1 」で、感染数は横ばい
・「1未満」で、感染数は減少

再生産数とは、感染者1人が、何人に感染させるかの人数です。
再生産数が「2」だと、1人が2人に感染させます。

例えば、「健康なYさん」と、「健康なZさん」の、2人がいたとします。
その2人に、「感染者x」さんが、接触しました。

「xさん」一人で、「Yさん + Zさん」の2人を、感染させます。
感染者数は、1人→2人 と、拡大します。 再生産数が「2」です。

  (※わかりやすい説明のために、この項では、正確化より、単純化を優先しています)

抗体の保有率が50%になったら?

5割の人が、感染し抗体を獲得したら、どうでしょうか。

2人のうち、1人は免疫力があり感染せず、もう一人は、免疫力がないので感染します。
つまり、1人から1人しか感染しません。

再生産数が1になり、感染者数は、横ばいになります。

3人に2人が、抗体を保有したら?(抗体の保有率66%)

ゆっくり感染が広がり、感染経験者が、3人に2人 いる割合(66%、約7割)に、なったとします。
AさんBさんCさんの3人で、青の人が免疫有りで、赤の人が免疫無しです。

*ケース①
Xさんは、自分1人で、2人を感染させるパワーが、あります。
しかし「免疫ありのAさん+免疫なしのCさん」に接触したら、Cさんだけ感染します。

再生産数は、2ではなく、1に、下がります。

*ケース②
Xさんが「BさんCさん」に接触したら、Cさんだけ感染します。再生産数は、1です。

*ケース③
Xさんが「AさんBさん」に接触しても、2人とも感染しません。再生産数は、ゼロです。

ケース①は、1人が新規感染、ケース②は、1人が新規感染、ケース③は、0人が新規感染です。
ケース①②③を平均すると、(1人+1人+0人)÷(3ケース)= 0.66人です。

感染拡大前は、Xさんは、自分1人で2人を感染させ、感染拡大に寄与してしまいました。
感染拡大後は、66%の人が免疫力を獲得したので、Xさんは、0.66人しか、感染させられません。

感染者数は、従前は「1人 → 2人 に増え」ましたが、従後は「1人 → 0.66人 に減り」ます。
つまり「再生産数」が、「2」→「0.66」に減り、「集団免疫」獲得後は、収束へ向かうのです。

このように、長期で、少しづつ、感染していくことで、収束方向へ向かう方法です。
イギリスとドイツは、このような「長期の感染との共存」を、当初は、考えました。

しかし、正しい反論なのかどうかは、別として、猛反論を受けて、その考えを撤回しました。

スウェーデンは、集団免疫作戦を継続中です。さて日本は、どうするのが、よいでしょうか?
日本は、まだ明確なスタンスがなく、議論できるチャンスでも、あるかも知れません。


抗体の獲得のペースで、変化 とは ?
収束時期の計算の振り返り

本ページの中段既述の2021年7月上旬の結論に至る 計算のデータは?」では
「抗体の保有率」で、計算しました。

1か月間で、抗体の保有率が、4.1%に増えた計算でした。
集団免疫獲得の65%になるには、16か月必要でした。(65% ÷ 4.1% ≒ 16月)

この抗体の保有率が、4.1%ではなく2%ならば、約33か月必要です。(65% ÷ 2% ≒ 33月)
逆に抗体の保有率が、8%ならば、約8か月です。(65% ÷ 8% ≒ 8月)


「抗体の保有率」のほかに「PCR 新規陽性 人数」を、参考にすると?

次に、毎日夕方に発表の「東京のPCR新規陽性人数」(以下新規数)も参考にしてみます。

既述の抗体の保有率が、4.1%に増えた期間は、3月上旬~4月上旬の1か月でした。

感染拡大開始(3月上旬)→抗体検査の実施時期(4月上旬)の1か月間を、3月8日~4月7日とします。
その間の「新規数」の1日平均は、36人です。※1

「新規数」が、日々36人発生する環境で、抗体の保有率が、4.1%UPしたと、捉えます。


最近の「新規数」は、どうか? 自粛の 強・弱で、減・増する

*直近2週間は、少ない

東京は、5月上旬以降からは「新規数」が、だいぶ減り、一けたの日も、出始めました。
そこで、5月7日~5月20日の直近2週間を見てみると、1日平均は18人です。※2

抗体の保有率65%に至る期間は、1日36人のペースで、16か月でした。
1日の「新規数」が、18人のペースだと、2分の1(18÷36)のペースでの増加となります。

今回の計算において、仮に最初から、1日18人ペースだとすると、どうでしょうか。
期間は2倍になり、32か月後に65%到達となります。

*緊急事態の前の2週間は、多い

東京も近々、緊急事態宣言が解除される見込みです。そして行動制限(自粛)も緩和となります。
新規数」は、再び増加傾向になるでしょう。

なお、緊急事態宣言の前の2週間(3月24日~4月6日)の平均「新規数」は、69人でした。※2


抗体獲得が、早い場合と、遅い場合は?

自粛が緩い期間は「新規数」は多く、自粛が強い期間は「新規数」は少なくなります。
抗体の保有率の増加は、「新規数」が、多いと早く、少ないと遅く、なります。

ウイルスを抑え込もうとすると、逆に、集団免疫の獲得の時期が、遅くなることに、なります。
一方、逆の見方では、医療負荷の軽減と、ワクチン供給を待てるという利点が、考えられます。

ちなみに、アメリカの歌手のマドンナは、次のように、はしゃいでいました。
「検査を受け、抗体を持っているのが判明した。ドライブに出て、ウイルスの空気を吸おう!」

「早く抗体を獲得したい」と考える人も、いるかもしれません。
意図的に感染者に接近し、自ら感染を試みる「コロナパーティー」もアメリカであったようです。
これには、米当局も、危険であるとし、警鐘を鳴らしています。


※1出典:東京都陽性患者数テーブル 
  ・注:医療機関等が行った検査も含む ・注:チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
3/8:0人、3/9:0人、3/10:3人、3/11:6人、3/12:2人、3/13:2人、3/14:10人、3/15:3人、3/16:0人、3/17:12人、3/18:9人、3/19:7人、3/20:11人、3/21:7人、3/22:2人、3/23:16人、3/24:17人、3/25:41人、3/26:47人、3/27:40人、3/28:63人、3/29:68人、3/30:13人、3/31:78人、4/1:66人、4/2:97人、4/3:89人、4/4:116人、4/5:143人、4/6:83人、4/7:79人

※2出典:東京都新規患者に関する報告件数の推移テーブル
  ・注:保健所から発生届が提出された日を基準とする ・注:医療機関等が行った検査も含む
  ・注:チャーター機帰国者、クルーズ船乗客等は含まれていない
3/24:18人,3/25:41人,3/26:46人3/27:40人,3/28:64人,3/29:72人3/30:12人,3/31:78人,4/1:67人,4/2:98人,4/3:92人,4/4:118人,4/5:141人,4/6:85人

5/7:23人、5/8:39人5/9:36人5/10:22人5/11:15人、5/12:28人、5/13:10人、5/14:30人、5/15:9人、5/16:14人、5/17:5人、5/18:10人、5/19:5人、5/20:5人

※注:東京都発表データは、数値や表現など、変更されてきている。
   本稿では、※1と※2で、その時点での東京都公表内容をそのまま転載し、それを計算の基礎とした。


【筆者プロフィール】
松田優幸が登壇のセミナーの様子
【松田 優幸 (消費者経済総研 チーフ・コンサルタント) 経歴】

*1986年
私立 武蔵高校 卒業

*1987年
慶応大学 経済学部 入学

経済学部で、
・マクロ経済学(GDP・失業率・インフレーション・投資・貿易収支等)
・ミクロ経済学(家計・消費者、企業・生産者、取引市場等)・労働経済学を専攻
 経済学科「高山研究室」にて、貿易経済学・環境経済学を研究

*1991年
慶応大学 卒業  東急不動産(株) 入社

*1997年
親会社の東急電鉄(株)へ逆出向
消費の現場である商業施設と街づくりの計画担当

*2000年
東急不動産(株) 復職
各種の商業施設の企画開発・運営、接客等で消費の現場の最前線に立つ。

*2005年
東急不動産から、消費・商業・経済のコンサルティングをおこなう
株式会社 リテール エステートへ移籍し14年間、

全国の消費の現場を視察・調査。その数は多岐にわたる。

*現 在
消費者経済総研 チーフ・コンサルタント
兼 リテール エステート リテール事業部長 (52歳)

*資 格
 ・ファイナンシャル・プランナー
 ・宅地建物取引士資格者
 ・不動産コンサルティング技能登録者(新制度更新前まで)
 ・簿記3級


【消費者経済総研について】

■研究所概要
名称  : 消費者経済総研
所在地 : 東京都新宿区新宿6-29-20
事業内容: 消費・商業・経済の、調査・分析・予測のシンクタンク
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チーフ・コンサルタント 松田優幸   経歴のページはこちら